創作和紙の力
浅倉紙業

 

 一点一点の手描き装飾。

墨、漆、金銀箔、樹脂、染などを用いてすべて手描き・手染めにこだわって、手加工は一点一点に味わいが出ることも魅力のひとつですが、なにより1つ1つの和紙に気持ちを込めたいという想いをもち、少数精鋭での手描きにこだわっております。

和紙の創作の広がりは、創作料理を発表する世界的な食イベントでも取り上げられています。

和紙の器に料理を盛り付けたのはミシュランで二つ星を獲得した「レ・クレアシヨン・ド・ナリサワ」(東京・南青山)のオーナーシェフ成澤由浩氏です。「祈り」と名付けられたその料理は、ジネンジョをベースに加能ガニや三つ葉、ムカゴなどを散らして蒸し上げた一品。 料理の真ん中にゴボウと菜種油で作ったロウソクが灯されている。 器はおよそ70cm 四方の薄手の和紙で作られていて、中央部分はちぎり和紙を重ね合わせてボウル状に成形されています。中央部分に料理を盛った後、料理を包むように和紙をすぼめると、和紙の奥でロウソクの明かりが幻想的に揺らめくという趣向で構成されています。

料理にはスープが入っているが、和紙に特殊な防水加工が施されており、漏れ出すようなことはない。 陶器や漆器、ガラスの器ではできない演出に、料理を提供された出席者からは拍手が巻き起こり、外国人シェフも「この器が一番良かった」と口をそろえたという。 手で作るものは可能性を広げると思った瞬間である。

      浅倉 ムツミ さん

 

 泉鏡花に愛され、今も友禅流しが見られる清流浅野川に程近いところに位置し、 金沢の美しい自然と洗練された文化的背景を礎に、高い技術を伝承する本格的な和紙専門店を営んでおります。 全国各地の手漉き和紙からオリジナル創作和紙までを取り揃え、和紙と和紙グッズの製造・販売・卸をしながら新しい創作技法を生み出しています。